じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

脱力したまま家で何もしなくなった嫁は、妊娠していた

嫁の妊娠がわかったのは、4月のことだった。

世にいう専業主婦としての嫁の生活

昨年9月末に東京の会社を辞めて二人で京都に引っ越してきてから、嫁は失業給付金をもらって求職活動をしながらのんびり暮らしていた。私は新しい会社に移ったので、給付金が終わる頃に嫁を扶養家族に入れた。

嫁は仕事もしていないし、我々には子どもがいるわけでもないので、嫁は完全に自由な時間が無限にある状態だった。だからといって、東京にいた頃のように正社員としてバリバリ働いて欲しいという思いもなかったし、専業主婦にありがちな扶養家族から外れない範囲でアルバイトをしてくれというつもりもさらさらない。

私は嫁にはいつも「なにかおもしろいことやってよ」とそう話していた。

私がイメージしていた「おもしろいこと」というのは、上記のような、ただ労働力として時間を捧げてお金に換えるようなことではない。例えば、「趣味で続けているハンドメイドのバッグなどの小物を製造・販売する事業を始める」だとか、これまた「趣味である写真を、プロフェッショナルとしてサービス提供するフリーのカメラマン」を始めるだとか、「もともとエンジニアであったことを活かしてフリーエンジニアになる」だとか、そのようなものをイメージしていた。

どんなことだってかまわない。

夫をおいてなぜか東南アジアを放浪する旅に出てしまったっていいし、謎の新興宗教にどっぷりハマったっていい。「なにかおもしろいこと」をやってみて、その話を聞かせて欲しい、そう思っていた。何かに能動的にチャレンジした結果、嬉しいことでも悲しいことでもなんでもいい、なにか刺激的なことを期待していた。

日中も寝て過ごす嫁は妊娠していた

そんな期待をよそに、嫁は趣味であったハンドメイドもやめてしまった。外に出かけることもなくなった。朝、私が会社に出て行く時間には寝たまま起きてこないし、私が帰ってきても掃除もしないし、食事の用意もない。別に責めるつもりは全然なかった。でも、どうしても純粋に気になるので聞いてしまう。こんなにも自由な時間がたくさんあるというのに。羨ましさすら覚えていた。

「今日は、なにしてたの?」

「いや…べつに…」

私に責めるつもりがなかったとしても、そう聞かれる嫁はつらかったかもしれない。結果として、嫁は妊娠していた。

妊娠の初期症状「抗えない眠気」

妊娠というものは本当に不思議なもので、人によってその症状がさまざまだという。こんな話をするのもなんだが、しばらくはもう二人で長期の旅行にもいけなくなるかも知れないと、タイに弾丸で旅行に行くこともできたし、京都での暮らしも落ち着いてきた頃なので、子どもが欲しいねという話もしていたところだった。二人で願っていたことだった。しかし、実際に妊娠すると動けなくなるほどの眠気が襲うことがあるなど、私の中にまったく知見がないので「何もせず、ダラダラする嫁」のように映ってしまっていた。

産婦人科の先生からも「ひどい眠気に襲われることがあるので、車の運転はひかえること」、「無理をしないこと」「眠気がきたら、赤ちゃんからのメッセージだと思って休むこと」と指導された。嫁には本当に申し訳ないことを言ってしまった。

嫁はいわゆる安定期に入り、つわりもなくなり、外に写真撮影に出かけたり、ものづくりも再開した。妊娠は病気ではないが、学べば学ぶほど母になるための過酷な試練が待ち構えていることもわかってきた。

妊娠・出産に関するクソ情報があふれかえるインターネッツ

いよいよ自分も父になる。父になる上で学べることは学んでおこうと、ひとまず妊娠・出産に関して情報を得ようとググってみると、その情報の質が劣悪であることに気づく。釣りタイトルでお腹に子どものいるお母さんを煽るだけ煽ってクリックさせまくる商法が蔓延している。妊娠中の母親というのは本当に不安でいっぱいで情緒不安定なので、その不安につけこんだトンデモ記事が乱立しているのである。まして初産ともあらばなおさらだろう。

うそはうそであると見抜ける人でないと難しい」というひろゆき氏の有名な言葉がある。まさにこれだ。こういう言い方をすると差別だと言われてしまうかもしれないが、こと妊娠・出産は女性にだけ起こりうる事象なのであえて言うと、妊娠・出産を控えた情緒不安定な母親はひどいインターネッツの情報に騙されやすいのだろう。

嘘と真実を見抜くのは簡単ではないが、書籍として出版するなどできるだけ素性を明らかにして発信している情報を取り入れながら学んでいきたい。とはいえ、たとえ素性を明らかにしていたとしても、書いている人がたとえお医者さんであっても、研究者であっても、やはり利害が絡んでくることもあり、相反することを論じているケースもある。このあたりは、何を信じるのかは自分自身で選び取っていくしかない。

また、世に出ている妊娠・出産に関する書籍は、あたりまえのことだがやはり女性向けに書かれている事が多い。ここでは、男性目線、父親目線で妊娠・出産についてふれていきたいと思う。

嫁が選んできたこの本には「パパにできること」として、男性にも関心を持って欲しい部分を強調している部分などがある様子。

「妊娠」「出産」「父親」。私は人生に、また新しい検索キーワード*1を手に入れた。

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