じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

反論できたら中級者?英会話のレベルをはかる一つの方法

 過去の記事で、WantがCanに切り取られる英会話の量子化誤差について書いた。
blog.jippahitokarage.com

 DMM 英会話を始めた当初は、言いたいことが言えずにもどかしい時間を過ごしていた。上記の記事でも書いたように、本当に言いたいこと(Want)が言えないので、言える範囲(Can)で言葉を探してみたら、結局、言いたいことと全然別のことを話してしまうという悲しい現実にぶち当たっていた。

 ところが最近になって、毎朝DMM英会話を続けているかいあってか、自分の中で、表現できる範囲(Can)が少しずつ広がってきているのを感じている。特に、 DMM 英会話の教材に導かれる一般論に対して、自分なりの意見を反論として英語で展開できたときに強く感じる。

DMM英会話のDaily Newsには主張の流れがある

 DMM 英会話教材の一つであるDaily Newsは、英会話の教材というだけあって、基本的にはベースとなる話の流れが質問の中に組み込まれている。例えば、人権に関する話題であれば、「不平等な仕組みは良くない」、「女性の権利を尊重すべきだ」など教材を作る前の元記事の流れに沿って主張が織り込まれている。基本的にはこの流れに沿って、「確かに不平等な仕組みは良くない、なぜなら〜」、「女性の権利を尊重すべきだ、なぜなら〜」とその意見に合わせて理由や自分の思いを込めるトレーニングを積むことを目的としているのだと考えられる。

 しかし、Daily Newsを毎日こなしていくうちに、元記事の主張と自分の主張が食い違う場面に遭遇することもある。この場面で、元記事の主張に対して「いかに反論できるか」が初級者から中級者へのステップアップなのではないかと考えている。

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 Daily NewsのレベルでいうとIntermediateの記事だと、ほぼ流れが決まっていてDiscussionパートでもそこまで反論の余地はないが、Advanced、Proficientの記事ではそもそもcontroversial(物議を醸す / 賛否両論がある)な問題だよねということが前提の記事になっていることが多く、ここで以下に記事のライターに対してうまく反論できるかというところがステップアップの鍵になる。

Renewable Energyに対する反論

 テクノロジ系記事で太陽光発電、風力発電、波力発電など再生可能エネルギーが注目を集めているという話題のときに、流れとしては再生可能エネルギーは環境に優しいので最高であるというトーンで語られることが多い。

New Tech Harvests Energy From Tides
https://app.eikaiwa.dmm.com/daily-news/article/new-tech-harvests-energy-from-tides/G4hYVkseEeicuNNpDBjSpA

 ここで「素晴らしいアイディアだ」、「世界中に広めるべきだ」、「環境のことを考えなくては」と流れに沿って回答するのは簡単だ。でもここはあえて、「そうは言ってもこんな問題がある」と一歩踏み込んでみたい。

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長期エネルギー需給見通し小委員会に対する発電コスト等の検証に関する報告 平成27年 5月 発電コスト検証ワーキンググループ
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/cost_wg/pdf/cost_wg_01.pdf

 再生可能エネルギーは確かに環境に優しいが、発電効率を原子力と比べると劣っていることがわかる。

「再生可能エネルギーという新しい技術には期待しているが、原子力エネルギーに頼らざるを得ない現実もある」

という表現で初心者から中級者への階段をのぼりたい。記事の流れに逆らって、自分なりのマイナーな意見や、一般的な意見に逆らった内容を表現して伝わったときはとても気持ちが良い。

Strike by Refusing to Correct Faresへの反論

 岡山県にある両備バスの労働組合が、他社の新路線開設への抗議としてストライキを起こしたというニュース。単純に、運転を見合わせるという方法でストライキを起こした場合、市民の足を奪うことになり交通インフラとしての役割を果たさないという姿勢から批判を受ける可能性が高い。それを考慮した組合は、バスの運行は実施するが、運賃を受け取らないという方法で経営に打撃を与えるという手法を行った。組合の主張としては、他社の新路線開設によって会社の売上が減り、雇用を奪われる恐れがあるというものだった。

Japanese Bus Drivers Strike by Refusing to Collect Fares
https://app.eikaiwa.dmm.com/daily-news/article/japanese-bus-drivers-strike-by-refusing-to-collect-fares/MgXr5k7vEeizVrsjnTWdXA

 "fare strike"と呼ばれるこの手法についてオーストラリアのブリスベンでも行われた事例を紹介するなど、流れとしては良い手法であるというような言い方になっている。「おもしろい手法だ」、「市民には迷惑をかけずに、経営にメッセージを伝えることができるのは素晴らしい」と手放しに褒め称えるのではなく、本当にこの手法は良かったのか?評価して良いのか?と疑問も浮かんでくる。

 「組合が自ら経営に対して行動を通してぶつけていくという行為は評価するが、あまり良い方法とは言えない。なぜなら、経営に打撃を与えて会社そのものが倒産しては、雇用を守りたいという本来の目的を達成できないから」

 「本来であれば、ストライキという形ではなく日常的に議論によって経営に対してメッセージを伝えることができていればこのような手段を取る必要はないはずである」

 これらは本文の内容には書かれていないので、自分なりの考え方を表現する必要があるため難易度が高い。うまく説明できないと、「こいつ何言いたいのよくわからん」という状態にも陥りかねない。そこをなんとか踏み込んで「言える言葉の中から選んで言う」という状況から「言いたいことを言う」という状況にシフトしていきたい。

 このように、一般論からはずれたことを自分なりに表現できるようになったら中級者の仲間入りができるはずと、信じて今日もDMM英会話を続けている。

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