じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

オンライン英会話で英語が伝わらない原因はどこにあるのか

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スキル不足は語学スキルバイアスによって脳内補完してもらえる

 職場には海外から来ているエンジニアも多い。特に東南アジア出身が多く共通の言語は英語であるが、日本企業であるということもあり、日本語を学んでいるメンバも多い。日本語初級者と日本語で会話するとき、私の立場は日本語ネイティブスピーカーであり、流暢に日本語を話し、聞くことができるので、相手が言葉に詰まったとしても何を言おうとしているのか、途中まで聞けばある程度推測できる。

 このように「相手の語学レベルを前提として、相手の言いたいことを推測して脳内補完して下駄を履かせる行為」を"語学スキルバイアス"(私がたった今作った言葉)と呼ぶことにする。

 まだ日本語を学び始めてから半年で、そこまで流暢に話せるわけでもないだろうという前提のもとに相手が何を言いたいのかを推測するとき、そのスキルレベルによって「何が言いたいのか」は変わってくる。


「雨が降ってきましたが…」


ここで日本語初級者が言葉に詰まって止まってしまったとする。ネイティブ日本語スピーカーなら語学スキルバイアスによって以下のように想像するだろう。


 雨が降ってきましたが、傘を持っていませんでした。
 雨が降ってきましたが、すぐにやみました。


このように、会話の一部さえ理解できれば、全体が聞き取れなくても語学スキルバイアスによって脳内補完することができるのだ。 

自分の英語が伝わらない原因はどこにあるのか

 これまでにトレーニングを積んできた英会話のうち、声に出してから理解されるまでのに影響すると考えられる要素を書き出している。これらの要素は自分のスピーキングから相手のリスニングに至るまでのフィルタだと考えてもらえればよい。特に、ここではWeb経由での英会話レッスンを想像してほしい。

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英語を話してから伝わるまでのプロセス

 例えば、①大きな声ではっきりと文法の誤りもなく100点の声を出したが、②発音が悪すぎたので、100点 x 0.5 で50点という具合だ。係数についてはこれまでのオンライン英会話の経験から得られた感覚をモデル化したものである。

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オンライン英会話で英語が伝わらない原因モデル

③マイクがしょぼかったり、④回線が貧弱であることによって理解から遠ざかることもある。オンライン英会話にとっては無視できないので気を遣う必要がある。英語のトレーニングの前に道具で苦労するのはもったいない。

 ここで言いたいのは、②の発音の巧拙によって生まれた差は、環境を通してさらに減衰するので、⑥語学スキルバイアスをもってしても理解の壁である70点を越えられずに相手に伝わらないということがある、ということだ。これは私がとくに遭遇することが多かった典型例である。英会話において、発音がいかに重要かということはこちらにも書いている。

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 これは自分自身がオンライン英会話で経験したことのほか、日本語ネイティブスピーカーとして日本語初級者と会話するときも、どんなに⑥語学スキルバイアスをもってしても相手の発音が良くないと脳内補完しきれないという経験からも言うことができる。

 効率的な学習のために「自分の英語がなぜ伝わらないのか」をコミュニケーションの流れにそって分析してみるのが良い。